【徳の交わり】(西郷隆盛と荘内藩家老・菅実秀が対面している銅像。)山形県酒田市 南洲神社
「西郷隆盛(南洲)と菅実秀(臥牛)が対話しているこの座像は、鹿児島県武西郷屋敷において両翁が親睦を深め『徳の交わり』を誓いあったことを記念して制作したものである。
庄内藩は戊辰戦争で官軍に激しく抵抗したため厳しい処分を覚悟していたが、南洲翁の公明正大な極めて寛大な処分となった。
この南洲翁の大徳に感じ臥牛翁は明治八年自ら旧庄内藩士と共に訪鹿して南洲翁の教えを受け、後にその教えを受けた人達の手記を集め『南洲翁遺訓』を発刊した。
旧藩主酒井忠篤公は数名の人を各地に行脚させ全国に頒布した。
南洲翁の偉大さに傾倒し生涯のすべてを尽くされた庄内南洲会の創始者である長谷川信夫先生の意志を継ぎ、今庄内の一角に両翁の遺徳を偲び不易の教訓である『敬天愛人』の精神を永く後世に伝えるため、有志相諮り浄財を募り平成13年9月にこの対話の座像を建立した。」(台座碑文より)